INDEXで一言 2000年1月
1日 Y2K安全宣言
2日 ホスト募集サギ
3日 初日の出
4日 やまびことこまち(前)
5日 やまびことこまち(後)
6日 月刊こおりやま情報
7日 招き虎招き兎招き竜
8日 こまち情報
9日 輪ゴムの流通
10日 レイアウト変更

12日 輪ゴム1kgカード
13日 ギジモ
14日 「生スケベ」と「裏エッチ」
16日 山梨から長野へ
18日 超大型簡単小説
19日 金沢県
20日 猫の額
22日 ネタバレミステリー
23日 ルータのアクセント
24日 超大型おせっかい小説
25日 天使のように大胆に
26日 近畿と関西
27日 官庁不正アクセス
30日 踊り場

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2000年1月1日
 あけましておめでとうございます。
 昨日よりスタートしました掲示板ですが、さっそくY2Kですごいことになっております。さあ、次に書き込むといったい何年になっているでしょう。 (編注・こうなっていたのです
 Y2Kでは私もなんかあったときのために昨日からずっと職場で待機してましてね。
 世間でも2000年になった途端に電気が止まるんじゃないかとかガスが止まるんじゃないかと言われていて、半分ワクワクしながら待ってたんですが、何も起こらなかったようで。小渕首相がけさ午前1時前に安全宣言をいたしました。
 ところでこれ、首相が安全宣言をするためにはまず首相に通産大臣や郵政大臣が「大丈夫だよ」と言わなきゃならない。そのためにはまず通産大臣に通産省が「大丈夫です」と言う必要がある。従って通産省にいろんな会社が「大丈夫」と報告しなければならない。当然その会社の中で「大丈夫っす」と連絡がいる。
 と逆算していきますとね、小渕さんが午前1時に安全宣言するためには末端の我々のところでは、Y2K安全宣言を出さねばならないのが12月31日午後11時なんです。
 さて、毎年恒例になりました「[面白い][つまらん] 年間ランキング」今年も発表です。今年も大型小説をよろしくお願いします。
2000年1月2日
 さて、tetsuさんからお便りをいただきました。

年末はマヌケなことが多いのか…
http://www.asahi.com/1228/news/national28011.html
を御覧下さい。
登録料6000円で1500万円集めたのも大笑いなら、
毎度毎度こんなあやしげなかっこしてて、
目をつけられていたというのも大笑い。
世の中まぬけであふれてるような…

 もうひとつお間抜けなことをお伝えしなければなりません。
 上記のリンクは早くも消えてしまいました。asahi.com のいけず。
 一応同じ事件の記事で毎日新聞のは見つけたんですけどね、こっちはちっともお間抜けじゃないんです。
 最近はやりのホスト募集サギがいまして、この人が大阪市内の銀行で現金をおろしている格好がお間抜けだったんですが、毎日はそこには全く触れてないんですね。
 うーん、お間抜けの説明するのってとってもお間抜け。
2000年1月3日
 おととい書いたとおり私2000年は職場で迎えたました。まあ当然初めはぶつぶつ言ってたんですがふと気がつきまして。これは生まれて初めて初日の出を見るチャンスではなかろうか、と(自慢ではないですが私初日の出の時間に起きていたことはありません)。
 いやあれはみんながありがたがるのもなんかわかりますね。なんか荘厳ですもん。そりゃま太陽が元日だからちょっと凝った昇り方してみよう、とかやってるわけじゃないんですが。
 もう一つ、これは毎年見るチャンスがあるんだけど見ていないものがあります。終日の入り。大晦日の日没であります。これだって同じくらいありがたいはずなんだけど、どうして誰もありがたがらないのかなあ。どだい「終日の入り」って言葉自体いま作ったばかりだしなあ。
 さて屋根の上の新聞読みは一挙三本公開です。あなたの町のY2K14499+1=my graduation。年が変わってまた表紙が短くなった屋根の上の新聞読みをどうぞよろしく。
2000年1月4日
 先月の30日に急な用事で仙台に出張に行くことになりました。
 出張の要請があって、各方面に連絡してふと気がついた。
「! 12月30日って、もしかして帰省ラッシュ真っ最中!?」
 なにしろ私、ずっと半径30kmぐらいをうろちょろしているものですから、帰省ラッシュの経験がない。だからピンとこなかったんですが、何、もしかしなくても12月30日は帰省ラッシュ真っ最中です。
 今年はY2K対応で帰省しない人が多くいつもほどのラッシュではないというニュースを心の支えに東京駅行きましてね。当然指定席なんか残っているわけがない。仙台まで2時間立ちっぱなしを覚悟してホームにのぼると、やまびこの自由席のあたりには既に列ができてました。
 櫛があるじゃないですか。あんな感じで人、人のいないところ、人、人のいないところ、人、てな具合にホームにびっしりと幾重にも行列ができている。
 これは立つどころか地面に足がついてたら良いほうだな、と思ってちょっと考えました。
 次の電車が盛岡行きのやまびこと秋田行きのこまちが連結された電車なんです。こまちのほうの自由席はどうだろうと、ホームの反対側まで行ってみました。
 そしたらこまちのほうはそれほどでもないんだな。
 ホーム丸ごと歩いた分ロスタイムがあって行列の終わりの方だったんで、席はほとんど埋まってたんですが、一つぽこっと空いてたんで自分でも「うそっ」と思いながら座りました。
 このやまびことこまちの格差はなんなんだろうとつらつらと考えたのですが、長くなりましたのでその話はまた明日。
2000年1月5日
 昨日の続きです。
 なぜやまびこは混んでいるのにこまちは空いていたか。
 これがやまびこと山形行きのつばさなら(あ、新庄まで伸びたんだっけ)わかるんですよ。福島で別れちゃいますから、仙台や盛岡に行く人がつばさに乗ってもしょうがない。
 でもこまちは盛岡を通ります。盛岡まではずっと一緒で、そこから先はこまちだけが秋田に行くんです。
 なのになぜみんなこまちに乗らないでわざわざ混んでいるやまびこに乗るか。その理由を私なりにいろいろと考えてみました。
1.岩手や宮城の人間は先に専用の新幹線が通ったことにプライドをもっていて、後からできた在来線の線路を走るこまちに乗ることはプライドが許さない。
2.岩手や宮城の人間は優しいので、こまちは秋田の人間のために空けてあげている。
3.秋田新幹線やら山形新幹線やら長野新幹線やらいろいろあってよくわからないので、とりあえずやまびこと名のついたものに乗る。
4.私が乗ったこまちが空いていたのは天与の偶然だった。
5.寝過ごすと秋田まで連れてかれるので嫌だ。
 東北の方はご教授くだされば幸いです。
2000年1月6日
 私がどこに住んでいるかご存じでしょうか。「屋根の上の新聞読み」を注意深くご覧になるとわかると思いますが、神奈川です。日本であれだけ新聞の神奈川版が入手できるところは他にはありません。
 さて、先月の25日に発売された「月刊こおりやま情報」に「日本の標準」が紹介されています。というか、されているはずです。というのは神奈川では「月刊こおりやま情報」は売ってないので、私はまだ見ていないのです。
 私、自分のページが雑誌に掲載されるとわりと見るんですよ。ところがに「日本の標準」はどういうわけか地方誌中心で、この前紹介されたのは「アルバイト旭川」でした(そういうところに掲載してもらえるってのは返ってうれしいんですけどね)。
 今にして思うとこの仙台出張が入手のチャンスだったのですが、そのときは思いつきもしなかったしそういう急なときに郡山で途中下車してる場合じゃなかったもので。
 もしこの「月刊こおりやま情報」をご覧になった方がいらっしゃいましたらどんな風に載っていたのか教えていただければ幸いです。
 屋根の上の新聞読み「私は野生生物」を追加しました。ちょっと画像が大きめですがぜひご覧ください。
2000年1月7日
 大型小説のトップページに招き猫がついたのは1997年のことです。
 翌年1998年は寅年です。そこで、正月バージョンとして招き猫に黄色と黒の縞を塗って招き虎にしてみました。
 次の1999年は卯年です。この年の正月には招き猫に長い耳をつけて招き兎にしました。ちょっと無理がありましたが、なんとからしくなりました。
 今年は辰年です。そこで、招き竜にしました。かなり無理がありました。
 そして今私は途方に暮れています。来年は巳年なのです。招き蛇って、存在自体に矛盾が……。
 屋根の上の新聞読み「穴掘り動物とは何か」を追加しました。
2000年1月8日
 こまち問題について、夕雁姫さんからお便りをいただきました。

夕雁姫さんのお便り

近況、拝見致しました。
「なぜこまちが空いてるか」について、大宮-盛岡間を年数回往復しているわたしなりの見解をお教えしたいと思います。

やはり「盛岡以北に連れて行かれるのが怖い」というのは大きいかもしれません。
乗り過ごしすると列車が少ない関係で、その後のスケジュールに大きな狂いが生じる事態もままありますから。

あとは。。。こまちは狭いからとか、ホームの端っこまで延々歩かなければ自由席をGETできないとか。。

開業当初はものめずらしさが大きく貢献して、盛岡以南の乗降客もこぞってこまちに乗ろうとして混雑したという経験も多くありますが、所詮はミニ新幹線なので、乗り心地はいまいちという人も少なからず存在するのは確かです。
(実例:うちの母親)

 でも、混んだやまびこと空いたこまちだったらいくらなんでも乗り心地でもこまちが勝てると思うんだけど。
2000年1月9日
 最近我が家では輪ゴムが欠乏しておりました。
 輪ゴムは天下の回りものというか、輪ゴムの流通機構ってのも結構不思議ですよね。今までに輪ゴムを買ったことがありますか。私はありません。なのに輪ゴムはいつのまにか集まってきて、台所の片隅で出番を待っております。
 さて、流通機構に欠陥があったのかなんなのか、我が家の輪ゴムはまさに滅亡せんとしていました。しかし、そんなときに救いが来たのです。
「ドサッ」
 年賀状の束です。輪ゴムに束ねられています。
 わーい郵便屋さんが輪ゴムを持ってきてくれた、と夫婦で大喜び。とりあえず我が家は危機を脱したのでした。
 さて、日本の標準の今週のお題は「二派に分かれるとき」です。あなたはグーパーですか、グーチョキですか、チョキパーですか?
2000年1月10日
「屋根の上の新聞読み」「明白な動機」を追加したのですが、ついでにちょっとだけレイアウトを変更しました。
 といっても言わなければ分からない程度の変更です。いままでページの一番下にあった私の名前とメールアドレスを、今月の目次のすぐ下に移したのです。
 事の起こりは友人が「ゐんばさん日経ネットナビに載ってますよ」と教えてくれたことでした。池田さん「世界幼児語化計画」が紹介されていまして、画面写真が載っているのですが、「世界幼児語化計画」には真ん中に「猫になれ」へのリンクがあるのですね。私の名前も写真に写っている。それを見て友人が教えてくれたわけです。
 なるほどと思い、ふとその記事の右下を見ると、「屋根の上の新聞読み」の紹介記事が……。
 よく読むとその記事、私の名前がありません。画面写真は載っているのですが、私の名前はページの一番下なので写真に写っておらず、友人はそれが私のページだと気がつかなかったのです。
 自分のページの記事に名前がなくて人のページにあるのもお間抜けだ、と思って名前とメールアドレスを上に移したのですが……写真うつりを気にしてレイアウトを変えるのもお間抜けですね。
2000年1月12日
「猫になれ」に2猫追加しました。
 さて輪ゴムには流通経路だけではなく、さまざまな謎があります。
 掲示板のほうに峰さんも書いておられますが、保管場所。専用の「輪ゴム入れ」または「輪ゴム差し」なるものが市販されているのを見たことがなく、たいてい台所の何らかの空間に定位置をおくことになっています。
 製造工程、これがまた不思議。最初からあの形の型があるのか、管状になっているのを切っているのか、はたまた素麺状のものを円くつなげているのか。箱詰めするときは数を数えるのか、重さで量るのか。材質は昔から変わってないのか、日夜密かに研究が続けられているのか。
 Yahoo!で「輪ゴム」で検索したらここ一社しか見つかりませんでした。いま輪ゴム1kg入りについている1kgカードを1000枚集めるとソニーウォークマンまたはダニハンター掃除機がもらえます。誰か応募しませんか。
2000年1月13日
 輪ゴム情報、掲示板にいろいろいただいております。ぜひご覧あれ。
 さて、私が昔から書いてみたかった小説があります。すべて実在しない文字で書かれた小説です。
 漢字のようで漢字でない、平仮名のようで平仮名でない、そんな文字をいっぱい作って小説を書くのです。
 結局これには恐るべき労力が必要、ということで実現しませんでした。
 しかし恐るべし。既にそのような文字のフォントが売られているのです。ニィスから発売されている「字識人」等に入ってます「ギジモ」がそれです。
 といってもこのフォント、ナンセンス小説を書くために開発されたわけではありません。もっと実用的な意味があるのです。
 広告やパンフレットのレイアウトを決めるとき、このスペースには図が入って、ここには文章が入って、とかやるわけですよね。入れる文章が最初から決まっていれば問題はないのですが、先にレイアウトだけ決めたい場合。
 意味のある文字を使うとどうしても人間ってその意味に引きずられるじゃないですか。見てほしいのはレイアウトであって文字には意味はないんだけど、どうしても文字からは意味は消せないので見る人はその文字を中心に見ちゃいます。そこで、意味がないことに意味がある文字が開発された、というわけです。
 サンプルを見る限りではもっと文字数があった方がそれらしいのに、とか思いますがそうすると今度は入力するのが大変でしょうね。
2000年1月14日
 今年の朝日はネタが豊富で新聞読みとしては嬉しい限りです。「屋根の上の新聞読み」に「週刊誌広告の見出し修正」を追加しました。「生スケベ」と「裏エッチ」はどちらがいやらしいのか、「ヘア」と「全裸」はどちらが刺激的なのか、むずかしいところであります。
 そこまでやるなら広告載せなきゃいいのに、と思うかも知れませんが、この記事によりますと実際週刊現代とアサヒ芸能は読売に広告掲載を当面の間断られたそうです。もっとも、アサヒ芸能の徳間書店側の言い分ではアサヒ芸能側から断ったそうですが。
2000年1月16日
 日本の標準の今週のお題は「三重県の所属」です。
 問題文中にも書きましたが、 山梨県もちょっと中部地方の中では別枠扱いで、よく新潟と長野と山梨も一括して甲信越地方と呼ばれていますが実はそれほど地方としてのまとまりはありません。
 学生時代、たまたま合宿が山梨県の山中湖と長野県の上田とで続いたことがあって、山梨と長野は隣同士だからと直接行くことにしました。
 時刻表を見て一番早いルートはと探したのですが、どう探しても、一番早いルートは一度東京に戻ることだったのです。
 これって自分がいままで来た行程が全部パーになるわけで、癪にさわりましてね。さわったってしょうがないんだけどさわりまして、意地になって都内を通らないように中央線と小海線と信越線を乗り継いで行きました。
 もっともこれって、そもそも長野が県北部と南部で全然別の文化圏だそうですね。
2000年1月18日
 ほんの半月前Y2Kでじみじみ対応していた頃は自分が三重県輪ゴムで盛り上がるようになるとは思わなかったなあ。
 てなわけで、お便りの紹介です。

小悪魔リルルさんのお便り

Little System Network 主宰)


超大型簡単小説「ノーコメント」
[完]
・・・いかん、今回のネタはいまいちだなな。


 この件に関して? 私? ノーコメントです。
 さて、屋根の上の新聞読みに「カザルスホールの悲劇」を追加しました。お見逃しなく。
2000年1月19日
 小悪魔リルルさんの超大型簡単小説に端を発して、ただいま掲示板では瞬間小説大会開催中です。
 猫になれに新猫を追加しました。こちらもご覧あれ。
 さて日本の標準では「三重県の所属」がかなり接戦になっていますが、そもそも三重県がどこにあるのかよくわからないという方もいらっしゃると思います。
 銀座に伊東屋という大きな文房具屋があります。文房具だけではなくて、画材ですとか、模型パーツですとか、歳末になりますとカレンダーフェアもやってますのでおいでになったことのある方もいらっしゃるかと思います。ここでは地図も扱っているんですね。
 地図売り場に若い女性が来まして、しばらく地図を探しておりました。目的のものが見つからなかったのか、店員に尋ねました。
「すみません、金沢県の地図はありますか」
 それを聞いた店員、一所懸命探したんですけど
「申し訳ありません、あいにく切らしておりまして」
 女の人は残念そうに帰ってゆきました。
2000年1月20日
 大型定義小説「猫の額」についてお便りをいただきました。

ぽちおさんのお便り


猫には眉毛がありますよ。
ながーいのが2〜3本出てます。横から見てね。
ついでに横から見れば、額も一目瞭然。でこっと出ている部分が額です。
眉毛から耳の付け根までってことでしょうか。
少なくとも日本猫はこうです。
家には6匹もの猫がいるので、確かです。
教えてあげたので、化け猫時計下さい。


 横綱審議委員会がそれで納得するかどうか……。
「猫に眉毛があるという指摘は今までに何度かありますが、眉毛があればそれを下限と見なしてよいのでは」と手児奈が言った。
「しかし、やはり弓形でなくては眉毛と呼べないでしょう」杉野森が答える。
「まあ、眉毛という呼称がまずければ眼上突出毛という名前でもよいですが、下限はそれで定義できるのでは」
「そのネーミングはいただけませんが、まあそれは別問題として」松本議長が言った。「我々は前回既に下限に関しては合意を得ているのです。問題は上限です」
「それはでこっと出ている部分ということで」
「でこっと出ている部分が額である、というのは最初からわかっているのです」杉野森が答えた。「問題はそのでこっと出ている部分というがどこからどこまでか、ということであって」
「ですからそれは眉毛から耳の付け根では」
「耳の付け根といったらほとんど頭のてっぺんですよ」杉野森は自分の頭を指さした。「そこまで額に入るんですか」
 紛糾しておりますので、屋根の上の新聞読みでもご覧ください。「自滅型の強盗」を追加しました。
2000年1月22日
 お待たせいたしました。大型小説の新作、大型スポーツ小説「腕を大きく挙げて背伸びの運動」登場です。
 今回掲示板ができてから最初の作品なのでいわずもがなではありますが一応書いときますと、オチを掲示板に書かないでね。それはお互いのためなんで。先に掲示板を見る人もいますし。
 ま、野暮な話はこのくらいにしておきましょう。
 そういえば昔横溝正史作品があいついで映画化された頃、ワイドショーに出て自分が犯人役であるととうとうと語った女優さんがいたけど、あれはなんだったのだろう……。
(もっとも当時のミステリー映画は結構いい加減で、別にとうとうと説明されなくてもキャストの中で探偵以外の一番ネームバリューがある人が犯人と決まっていた。まだそのへん堂本剛のやった金田一少年の方がよくできていた)
2000年1月23日
 ネットワーク機器メーカーのCisco社の日本法人に関するニュースをNHKでやっていました。そのときに「Cisco社はルータなどのネットワーク機器ではトップシェアのうんぬんかんぬん」てなことを言っていたので私ははっとしました。ニュースの内容にではありません。「ルータ」という言葉のアクセントにです。
 私はコンピュータ関係の仕事をしていますので、「ルータ」という言葉は仕事の打合せでよく出てきます。そのときのアクセントはみな「ル/ータ」と言っています。しかし、NHKのアナウンサー、「ル\ータ」と発音したのです。
 ではNHKが違っていたのかというとどうもそうはいいきれない事情があります。コンピュータ業界は変なところで、アクセントをみんな「○/○○」の形にしてしまうのです。
 例えば紙をはさむケースは(少なくとも関東では)「ファ\イル」といいますね。しかし、コンピュータの文書とかは「ファ/イル」と呼ばれます。同様にCDのご先祖は「レ/コ\ード」ですが、コンピュータのデータ一件のことは「レ/コード」といいます。
 コンピュータ業界とNHKのどちらのアクセントが信用おけるかと言ったら、そんなわけでゐんばと武蔵丸はどちらが強いかと言っているようなものです。じゃあ、NHKが正しいのかというとこれも今一自信がありません。
 ルータは最近でこそインターネット用の安価なものがでていますが、以前はコンピュータ業界でしか使わない機械でした。つまり、私コンピュータ業界以外の人間が「ルータ」と発音するのを聞くのは初めてだったのです。
「ルータ」のアクセントって、ほんとはなんなんでしょうね。
 今週の日本の標準も発音に関する質問です。「茨城県の読み方」。
2000年1月24日
 予告通り、小悪魔リルルさんの超大型おせっかい小説が届きました。

小悪魔リルルさんのお便り

Little System Network 主宰)

超大型おせっかい小説「6時のニュース」

「6時になりました。ニュースをお伝えします。
 日頃、文字によるお笑いを提供しているゐんば氏の大型小説に、近日、誤植があることが判明いたしました。現場に中継が出ております。呼んでみましょう、リルルさん。
 ・・・はい、リルルさん、どうぞ。
 ・・・おかしいですね、中継に出ているリルルさん聞こえますか?
 ・・・え? そっちのリルルさんじゃないの? 検索エンジンで他の人がひっかかった?
 たいへん失礼いたしました。同じ名前の方が多数いらっしゃるようですから。
 それでは、改めて、現場に出ている小悪魔リルルさん、どうぞ」
「はい、こちら小悪魔リルルです。日頃から類似品が多くて困っておりますが、さて。
 こちらは、あの有名なゐんば氏の作られている大型小説を展示していらっしゃるブースですが、ご覧ください。本日も、たくさんのマニアックな皆さんが、暇つぶしにいらっしゃっております。
 そんな大勢の皆様が観覧しているはずの大型小説ですが、その作品の中に、あきらかに誤植であろう部分が発見されました。こちらをご覧ください。
 こちらが問題になりました、まねきねこ氏・・・じゃなくて、カメラさん、こっちです、こっち。
 はい、こちらです。
大型比較文化小説「排泄税」』ですが、その冒頭の部分、はい、ここです。
カメラさん寄って下さい。
『私がサンボツマツ共和国を訪れたのは』とありますよね。
 でも、ここから下には、やはり国名と思われる表記があるのですが、すべて
『サンボンマツ』に統一されています。
 このことから、ゐんば氏は、冒頭の部分で『ン』と『ツ』を、間違えて登録してしまい、そのまま展示しているものだと思われます。
 ですが、大型小説を見にいらっしゃっている暇なかたたちは、この重大な事実に気が付いてないようです」
「小悪魔リルルさん」
「はい、なんでしょう?」
「排泄税は、かなり以前の作品ですよね。すでに誰かが指摘しているのではないですか?」
「知りませんよ、そんなの」
「それに、あのゐんば氏のことですから、もしかしたら、わざと、ああいう書き方をしているのかもしれませんし」
「そんなの、私に関係ありませんね。それでは、現場からは以上です」
「あの、リルルさん、リルルさん?
 ・・・え〜、現場から、小悪魔リルルでした。
 では、最後のニュース。
 以前掲載されておりました『超大型完結小説「大きなる完」』ですが、タイトルが間違えていたことが発覚いたしました。
 正しくは、『超大型簡潔小説「大きなる完」』だそうです。
 なんか、どうでもいいニュースですね。だれだよ、こんな原稿用意したのは。
 ・・・失礼しました。
 以上、独自のニュースでした。


[完]

 ん? ほんとだ、「サンボツマツ」になってる。似てるが違う。
……ええただいま続報が入りました。「排泄税」の初出はAWCで1991年12月のことであり、以来8年間にわたって間違っていたことが判明しました。お詫びしてそのうち訂正します。
 しかし、超大型完結小説は超大型簡潔小説だったのですか? 言わなきゃわからなかったのに。それより私気になったのは、「大きなる完」って「大いなる完」か「大きな完」かどっちかじゃないかと……。
2000年1月25日
 中国新聞の新聞読みの方です。

からから蛇さんのお便り


こうでもしないと役所の人間は働かないのでしょうか。
天使が大胆だなんて、初めて知りました。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn00012238.html


「天使のように大胆に 悪魔のように細心に」というのは黒澤明が好んだフレーズですが、う、元ネタがなんだったか忘れた。
「悪魔のように最新に」だと、これはマイクロソフトになってしまうのですね。
 リンクのページにドルフィン通信戎克庭園山田 真広のまるちめでぃあなホームページを追加しております。
2000年1月26日
 えー今週も猫になれに2猫追加しました。
 さて、日本の標準についての感想をいただいてます。

るななんさんのお便り


二つに分ける時の方法
関西のうちの方では「グっパでほいのほいのホイっ!」
とか「グ〜うっパっ!」と言ってました。
チョキを使う地方もあるんですねー(@@)
ちなみに三重県は関西だと思ってました


 近畿か中部かの二者択一で関西だと答えられたらはてどうすればいいの、と関東人は悩んでしまうわけですが、考えてみれば「近畿」より「関西」の方が使用頻度が高いですねえ。
 少なくとも関東では「近畿」という言葉を普段使うのは「近畿日本ツーリスト」ぐらいかなあ(「近畿日本鉄道」は普通「近鉄」といいますから)。
 誰もが知っててかつあまり使わない言葉ってのは結構新鮮なもので、「キンキキッズ」が出てきたときはそのネーミングにちょっと感心したものです。
2000年1月27日
 このところ総務庁をはじめあちこちの省庁のホームページへの侵入が相次いでおります。
 NHKは中国語フォントをインストールしてなかったのか、思いっきり文字化けしたページがニュースで映っておりました。
 しかしまあ犯人はそれほど悪質ではありませんね。まるっきり違うページに書き換えるってのは。
 もしこれ全体のほんの一部だけを書き換えていたら、おそらく不正アクセスがあったことすら発覚してないのではないでしょうか。ほんの一部ったって、「る」を「ない」に書き換えるだけで政府の見解が180度変わっちゃうわけでね。
 ん、もしかして既に起こっているのか?
2000年1月30日
 階段で少し上って、少し平らになっているところをの踊り場っていうじゃないですか。なんであれ踊り場っていうんでしょうねえ。
 私、いまだかつてあそこで踊っている人を見たことがありません。
 最近よく高校生とかが駅前とかでダンスの練習をしているのを見かけます。閉店後の亀屋万年堂の店先とか、あまり普通は踊らないところでも踊っているのですが、踊り場で踊っているのは見たことがない。
 確かにあそこで踊ると、うっかりすると階段落ちになって大変痛いのでやめたほうがいいとは思うのですが。
 今週の日本の標準は「いい年っていくつ」です。