INDEXで一言 2001年1月
1日 襲名披露興行
4日 前世紀の遺物
7日 年賀状への勝利
13日 猫の額の定義
21日 続・猫の額の定義
22日 リアルタイム世代
28日 箸で食う
29日 わかりやすい肩書

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2001年1月1日
 あけましておめでとうございます、祭です。
 てなわけで今年から二代目佐野祭を襲名することになりました。そこで二世佐野祭襲名披露興行と題しまして、謎のベールに包まれておりました明治のウェブ作家初代佐野祭を描いた「新種のあひる〜初代佐野祭の生涯」を、アマチュアライターズクラブ(AWC)にて公開いたしました。
 今のところ第6話まですね。この後どこまで延びるのか、それともちっとも延びないのか作者にもよくわかりません。
 AWCのページに飛びましたら、ライブラリィの検索窓がありますので「新種のあひる」で検索してみてください。単に「新種」でも「あひる」でもいいですが。
 さらに襲名披露興行第二弾、i-modeページのオープンです。URLは
  http://matsuri.xii.jp/
です。既に「日本の標準SR」「手児奈クラブ」が密かにi-mode対応してましたが、「大型小説」「猫になれ」もi-mode版がオープンしました。通勤通学のお供にどうぞ。
 なお、「屋根の上の新聞読み」のi-mode化の予定はまったくありません。
 続いて襲名披露興行第三弾、「猫になれ」に3猫追加し、さらに「特集・お薦め猫の極意」を掲載しました。
 ついでに襲名披露興行第四弾、毎年恒例「大型小説人気・不人気ランキング」2000年版を掲載しました。
 なお、「屋根の上の新聞読み」はじめいくつかのページがURLが変更になっています。迷うことはないと思いますが念のため。
 てなわけで、今年も干支にちなみましていつもの招き猫の代わりに招き蛇が招いております。今年こそこうやって文章で「招き蛇」と書かないと蛇に見えませんので繰り返し申し上げます。「招き蛇」です。HALさんからは招き蛇についてのエピソードをいただきましたが、これが載っちゃったあとだとあまり意味がありませんので今回はゴメンナサイということで。
 では、ゐんば改め佐野祭を今年もよろしくお願いします。
2001年1月4日
 街歩いていてポストがあるじゃないですか。このポストがね、前世紀の遺物なんですよ。で、ふと見るとコンビニがある。このコンビニがまた前世紀の遺物。通りには車が走っていて、こいつらがまた前世紀の遺物なんですね。
 さてこれも前世紀の話ですが、ホットコーヒーフロートについてお便りをいただきました。あ、お便りが来たのも前世紀だった。

gamaさんのお便り

どうも! 

ほっとコーヒーフロートですが。。。これは、おいしいのです。

あったかいコーヒーに、バニラアイス(高級なやつがよい)を載せて、
そのまま、かき混ぜずに飲むと、冷たいのと温かいので、実においしいのであります。

一度、お試しください。

 試してみようという気はあるのですが、今あいにくアイスがない。で、アイスがあるときに試してみようと思っていて、おそらくいざアイスがあると試すのを忘れているであろう自分が見えるようであります。
 新URLもわずか5日にして前世紀の遺物になった「屋根の上の新聞読み」に前世紀の遺物である「杜仲茶に続き」を追加しました。
2001年1月7日
 年賀状を書いていると、何度か「勝ったようなものだ」という瞬間に遭遇します。
 私プリントゴッコで作ってるんですが、まずは部品やインクが全て揃っているかの点検から始まります。足りない物があったら買いに行って補充します。で今年はどういうデザインでいこうかなあと考えます。下絵を描いて、ペン入れして、製版します。  インクを付けまして、まずは試し刷りします。具合が良ければ本印刷にかかります。そして刷り上がった年賀状をインクが付かないように一枚一枚雑誌に挟んで、百枚以上の年賀状を刷るわけです。全部刷り終わると「これで今年の年賀状は勝ったようなものだ」と思うのです。
 しかし、勝ったはずなのに、一向に年賀状は我が家から出て行く気配がありません。これはやはり宛名を書かないとダメですね。
 そんなわけでパソコンの住所録と、PDAのアドレス帳と、去年来た年賀状を見比べて、住所が変わったところは直し、もちろん喪中の人ははずし、完璧な住所録ができあがります。「これで勝ったようなものだ」と思うのです。
 しかし、目的は住所録ではないのです。これをハガキに書かねばなりません。そんなわけでプリンタにハガキをセットします。このハガキをセットするときというのがいつも緊張しますね。一年に一回しかやらないじゃないですか。向きを間違えると50円パーですからね。試し刷りして何度向きを確認しても、間違えているような気になるものです。そんなこんなで宛名を刷り終わり、「これでほんとに勝ったようなものだ」と思うのです。
 ここで満足しきってしまうから毎度賀状を出すのが遅くなるのですね。このハガキをポストに入れないと今までの努力は全て無になるのですが。
 てなわけで今週の「日本の標準SR」は年賀状の話です。「親バカ年賀状の限度」。
2001年1月13日
 大型定義小説「猫の額」についてお便りをいただきました。いままでこの話にはずいぶんお便りをいただいたけど、もっとも建設的なご意見かと思います。

インテグラルさんのお便り

 いやいや、まいど笑わせて頂いております...  猫の眉についてですが、猫には目の上にヒゲのような長い毛が生えていたと記憶しております。このヒゲの毛根の部分と、耳の一番顔の中心に近い端を結ぶと曲面四角形ができますので、これを利用して額を定義すべきだと思います。  襲名されましたが、今後も豊富な知識とアイデアをもって面白い大型小説を読ませてください。

 しかし耳と耳の間ね。あそこが額かというと、私は懐疑的であります。
 どちらかというと頭のてっぺんに近いので、額というにはふさわしくないのではと考えます。例えば人間で言うと、耳と耳の間は額とは言えません。というか、人間の耳と耳の間ってどこなんだよ。
 今週の「日本の標準SR」は「高野豆腐の普及率」です。
2001年1月21日
 今週の「日本の標準SR」は「コンロを使わず餅を焼くです。
 先週「猫の額」についてお便りを掲載しましたところ、それに対して。

HALさんのお便り

HALです。
「猫の額」私も好きで、楽しんで読み返したりします。
やはりここは、これ以上重苦しい議論にならないように鰹節1年分を贈呈と言うことで猫のボランティアを募りましょう。そして、確かめるのです。額と頭の毛を刈ってですね、「どこまで皺が寄るか」…
いえ、大丈夫です。猫の毛は結構早く伸びますから。

なぜそういえるかというとと……正直に言います。
佐野祭さんに、「猫になれ」のJTのページで「猫に火をつけてはいかんと思うわけですよ」と看破されましたが…
その昔、中学の頃、理科の教科書に羊毛や爪は燃やすとたんぱく質特有のこげたにおいがすると、いう話が出ていました。で、羊毛がそうなら、猫の毛も同じではないかと。純粋な探究心が湧き起こったわけです。で、ちょっとだけ背中を焦がしてみようと…ほんのちょっとだけ…。
ライターの火をひざの上で丸くなっていた我が家のニャン子の背中に近づけたところ…焦げ、ないんですねこれが。ふわふわの細い毛先と言うのは非常に良く燃えるんですね、これが。一つ勉強しました。
あっという間に背中にブワッと炎が広がり、慌てて手でもみ消しました。
柔らかな毛は同時に良い断熱材でもあるので、ニャン子は熱さは全く感じなく、突然背中をかき回されたのに驚いただけですみました。
背中の1/3くらいの毛が半分くらいの長さになってしまい、猫仲間から見るといささか不細工な状態にはなりましたが、程なくまた毛が伸びてきて元の姿に戻りました。
ニャン子は自分の背中に何が起こったか、全く分かっていなかったと思います。
あとから思えば、消せなくて火がまわったまま驚いて猫が逃げ出したら大変なことに…(最初に思え、と?)
その後二度としませんでした。ハイ。反省しています。

 それ、猫の毛で試すのになにも毛の先に猫がついている必要はないと思いますよ。
2001年1月22日
 リアルタイム世代には熱狂的な支持を受けているのに、その下の世代ではそれほどでもないものってありますよね。
 私その三巨頭が「プレスリー、鉄腕アトム、石原裕次郎」だと思っているのですが。それぞれ「ビートルズ、ウルトラマン、高倉健」と比べるとなんとなく言わんとすることがわかってもらえるんじゃないかと。
 鉄腕アトムグッズって今でもときどき見かけますけど、なんか違和感ありますね。私の世代だと手塚治虫というとまずブラックジャックの印象が強いですし。もっとも、ブラックジャックグッズじゃ商売にならないか。
 年を越してまた表紙が短くなった「屋根の上の新聞読み」に「線路は続くよどこまでも」を追加しました。
2001年1月28日
 今週の「日本の標準SR」は「スナック菓子と箸なんですが、けっこう面白い反応になっています。
「スナック菓子を食べるとき箸を使いますか?」という質問なんですが、まず、聞いたときに拒否反応を示します。生理的嫌悪感と言ってもいいかもしれない。
 ところがこれ、否定する根拠はというと実はあまりないのです。デメリットといえば箸を洗う手間くらいなもので、人に迷惑がかかるわけではない。
 他の食べ物であれば手づかみより箸を使う方が行儀がいいわけですよね、一般的に。文明的というか。
 常識って、なんでできてるんでしょうね。
2001年1月29日
 同僚とどうも会社の肩書って会社によって違ってわかりにくいよな、という話になりまして。もっと会社の肩書をわかりやすく統一するにはどうしたらよいだろうか、と。
「少尉とか軍曹はどうだろう」
「若い人にはかえってわかりにくいよ」
「では、飛車とか桂馬」
「名刺に成金と入れるのはいやだぞ」
「じゃあ、部長代理ってのやめて、部長浪人ってのどう」
 課長歴×年の課長の前ではできない会話になってしまいましたが。おまけに当初のわかりやすくという目的は達成してないし。
 「屋根の上の新聞読み」に「不器用者とシャブ」「消防車と戦う男」「年賀はがきの価値」を追加しました。