トム・クルーズ主演の映画「ラスト・サムライ」が公開になりまして。謙さんが目立ってるやつね。
何となくアメリカでの映画評を読んでたんです。当然英語はたるいのでWeb翻訳です。
そしたら妙な文にぶちあたりました。
「最後のサムライ .勝本の特徴は、実際の人、西郷高森、1877の温州ミカン反乱のリーダーに基づきます」
勝本ってのが渡辺謙演じる登場人物で、ほんとは「勝元」って字なのですが、これはまあしゃあない。この人物は西郷隆盛をモデルにしているのですが、これが「高森」になるのもしゃあない。だが。……なんだ温州ミカン反乱って?
ミカンを投げ合う新政府軍と薩摩軍、西郷の顔にミカンがぶち当たる様が浮かびます。それを重厚に演ずる渡辺謙。
当然これ西南戦争のことなんでしょうけど、どこをどうやればこういう訳になるのだ、と原文を見てみたら'Satsuma Rebellion'でした。'satsuma'に温州ミカンという意味があるのだそうです。
なんで温州ミカンが薩摩なのだ、やっぱ愛媛か静岡だろういい加減なと思うのですが、なんのことはない浙江省の温州でとれるわけでもないみたいで、日本語でもかなりいい加減だったようです。
今週の「日本の標準タロウ」は「同級生の範囲」です。