* INDEXで一言 *
2日
2000年7月9日
 HALさんからお便りをいただきました。
 HALでございます。
 大型小説は楽しんで読んでいるのですが、不精で一票をいれる事どまりでした。
 初めて感想(といいながら、中身は別物)を送ります。

 大型官僚小説「絵に描いた餅を食べながら」は、むちゃくちゃな論理で全くかみ合わないのに、なぜかひき込まれてしまう杉野森の迫力と論理、それによって思わず死の商人になりきりかけた喜三郎の、最後のつぶやきの対比がとてもおもしろく読めました。

 これを読んで、昔、杉野森と同じ経験をしかけた事を思い出しました。

 保育園の餅つき会の後、出来立ての餅を食べているとき一人のお母さんが餅を喉に詰まらせたのです!
 反射的に、私を含めた回りの者は、「大丈夫ですか!」と聞きました。

 問題は意外なところにありました。
 餅を喉に詰まらせているのです。いいも悪いも、苦しいも大丈夫も、返事の声が出せないのです!
 それに気づかず、もう1度「大丈夫ですか?」と聞いてしまう事のなんというおろかさ。
 後の反省会において、次の点で、これは罪であるとの結論に達しました。
・答えられない事を聞くおろかさ。
・一瞬といえども、心配して聞いているのになぜ返事をしないのだ? と思ってしまう傲慢さ。
・そのおろかな行為と傲慢な心が、生死を分ける3分間のうちの貴重な数十秒を奪ってしまうこと。

 隣の人が、餅を喉に詰まらせたならば、絶対に「大丈夫ですか?」と聞いてはなりません。 

 直ちに、背中を強く叩くとか、喉の奥に持ちが見えていれば指を入れて引っ張り出すとか(これは、失敗すると更に押しこんでしまう危険があるらしいのですが)、かなわなければ119番を大至急呼ぶとか、命を助けるべきなのです。

 幸い、詰まらせたお母さんは背中を叩いてむせながらももちが取れて事無きを得ました。

 皆で、この命がかかった貴重な経験から、教訓をまとめました。
「餅を詰まらせた人には、詰まらぬ事を聞いてはならない」

 失礼しました。
 それではまた。


 タップを取得しましょう。
 リングもしくは相手の体を何回かパンパンパン、と叩くのです。そうすると声は出せなくてもギブアップの意志表示となります。
 「日本の標準」、今回は「パジャマで過ごす休日」です。
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