* INDEXで一言 *
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2000年12月24日
「日本の標準SR」今週は年末年始スペシャル二本立て、「プレゼントの主の正体」「ＴＶヒーローといえば」です。
さて、お便りを紹介します。
HALさんのお便り
HALでございます。
数年前、会社の近くに食事もできる喫茶店があり、昼食時によく利用していました。
（多分）アルバイトの女の子が、よく食器を落としたりグラスを割ったりと、少しにぎやかでしたがそう悪くない店でした。
あるとき、同僚と夕方よってメニューを見ると「コーヒー＋アイスクリーム」というメニューが目に留まりました。
値段は？二つ頼むより安い、リーズナブルな値段でした。
「へえ、この値段ならお買い得だぜ。頼もう」と、件のメニューを２個頼んだものです。
待つこと、数分。「多分＋αのアイスクリームだからたいした大きさのはついてこないんだろうな」などと話しているうちに、件のにぎやかなバイトの女性が目の前に置いていきました。
出てきたのは・・・コーヒーカップが２個だけです。「あれっ？頼んだのは・・・」と言いかけて二人とも目が点になりました。
もうお気づきかとは思いますが、そうです。
ホットコーヒーの上にアイスクリームが乗っているのです！
「えっ？おいっ！！」事態は急速に進展していきました。熱力学の法則とは恐ろしいもので、あれよあれよというまに、熱いコーヒーは冷え、冷たいアイスクリームは融け、そこには生ぬるいウインナコーヒーが出現したのでした。
後日、「あの店に面白いメニューがあるんだけどね」といって、誘われた同僚が増えたことは言うまでもありません。
その店は、翌年にはつぶれてしまい、ホテルの教会に改築された後、そのホテルもつぶれてしまい、居酒屋チェーンになってしまいました。もう、あのメニューを見かけることもありません。
大型料理小説『注文』 を読んで、ふと思い出した昔の景色でした。
ホットコーヒーフロートね。いわゆる逆転の発想というやつかと思いますが、追従者が出なかったところをみると、……試してみるのは簡単だが試す気にならない。
さて、ゐんばとしての活動期間もあと一週間となりました。きたる年からは佐野祭をよろしく。