* INDEXで一言 *
2日 10日 16日
2001年9月17日
 昨日に続き数字の話。
 変な裁判がありまして。手形に「壱百円」と「\1,000,000-」と両方書いてある。さてどっちが有効かという訴訟です。
 実は手形法にはこう規定されているそうなのです。
第六条 為替手形ノ金額ヲ文字及数字ヲ以テ記載シタル場合ニ於テ其ノ金額ニ差異アルトキハ文字ヲ以テ記載シタル金額ヲ手形金額トス
 1932年の法律で読みづらいと思いますので平たく言うと、文字と数字と両方で書いてあったら文字のほうが有効だよ、とこういうわけなのですが、言葉を直しても今一意味がよくわかりません。
 一審は「漢数字も数字だから関係ねえ」という判決になったのですが「それならここでいう文字ってのはなんなんだ」と控訴・上告し、ついに最高裁での審判になったのです。
 まー今の感覚で言えば漢数字も数字だし、数字も文字だからこの第六条みたいな表現にはならないんでしょうが、昭和初期の感覚だとねえ、どうなんでしょうね。
 最高裁の判決は「この条文で言わんとしているのは、漢数字と算用数字の両方で記載した場合だよ」となったのでした。でも結局は、この条文は明らかな書き間違いにも適用されるものではなく、常識的に考えて「\1,000,000-」が有効という結果にになったのんですけどね。
屋根の上の新聞読み」に「とうに期限切れ」「ミス三宅」を追加しました。
 さらに「猫になれ」に4猫追加しました。

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