もうじき昔でいう小正月です。
小正月になると、この地方では一家の主人が豆の皮や蕎麦の皮を入れた升を持ち、それを蒔きながら玄関からお城まで三度往復します。往復している最中、男たちは歌うのです。
ヤロクロ飛んでくる
銭こも金こも飛んでくる
馬こ持ちの殿かな、ベコこ持ちの殿かな
豆の皮もほがほが、蕎麦の皮もほがほが
無茶苦茶なことを書いているようですが、柳田国男が遠野物語に書いている話です。
今週の「日本の標準タロウ」は「大人になったらできること」です。
年が変わってまた表紙が短くなった「屋根の上の新聞読み」は「家族の肖像」です。