Vol.3
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【宛先】
SHUJUTSUSHITSU
梅田手児奈が入院してから1ヶ月。外科局長の杉野森弥三郎は手術の必要性について悩んでいた。
TONARI NO KAKOI SATSUJIN JIKEN
「被害者が死ぬまぎわに書き残したと思われる文字があるんです」喜三郎はベンチをのぞきこんだ。そこには、『隣の家に囲いが出来たってね』と書かれてあった。
WAGAHAI WA SHOSETSU DEARU
(抜粋不可)
KONWAKU TO KONMO NO KONZAI
「結論が出たぞ」事務次官松本喜三郎が突然飛び出してきた。「コンが悪いんだ。杉野森君。さっそく官報で公布しろ。なにをもたもたしている」
ZOKU SANBONMATSU DENKI NO ZOKU YAKUSHIN
「なぜ初めに乗った人が、最後に降りなければならないのか。不公平だと思うんですよね」エレベーターの中で、三本松電機昇降機事業部開発第一部の松本喜三郎課長は言った。
JUNSUI TEISEI
訂正します。
NIWAKA HAI
「いいか、こんど三丁目に俳句教室ができたと思え」「うん」「でその俳句教室の先生ってのが、梅田手児奈ってえ女の先生だ」「女ったって、俳句の先生ったらばあさんだろ」「ところがどっこい」
TAORU O YU NI IRERUNA
脱衣所ではハンドマイクを持った教師が生徒に注意している。「いいか、タオルを湯に入れるなよー」
SYAO NO YUME
木戸口に立つ杉野森弥三郎は出て行く客独り独りに挨拶する。曾祖父の代から
営んでいる芝居小屋「三本松座」。町の名前は江戸から東京に変わっても、人々の芝居好きは変わらない。
KI-3Ro USERS MANUAL
[1]KI−3Roの係り結び方