佐野祭の大型小説Vol.4


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∧目次∧

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【宛先】

大型相撲小説「昭和七十六年宇宙の旅」

SHOWA 76NEN UCHU NO TABI

「親方、この宇宙場所のみどころはどんなところでしょう」「まあやはり無重力状態の中でどのような相撲が展開されるか。この点でしょうね」

大型クリスマス小説「包」

HO

「いいこと。包み方は箱に始まり箱に終わる。基本を忘れないでね。じゃ、次の課題はバスケットボール」

大型動物小説「熊と山男」

KUMA TO YAMAOTOKO

 さらに荷物から血糊を取り出す。言うまでもないことだが、山を歩くときはこれらの装備を忘れると命取りになる。

大型作家小説「落日の北品川」

RAKUJITSU NO KITA-SHINAGAWA

『伊吹和彦はコートの右腕を通し左腕を通し衿を合わせると第一ボタンをはめて第ボタンをはめて第三ボタンをはめて第四ボタンをはめて第五ボタンをはめた。 そして右足を前に出し左足を出し右足を出し左足を出し右足を出し……』弥三郎は原稿を四、五枚めくってとばした。

大型アルバイト小説「日本の眠り猫」

NIPPON NO NEMURINEKO

「あ、ありましたよあなたにぴったりな仕事が。日光東照宮で眠り猫の募集をやってます」

大型病院小説「あなご一丁」

ANAGO ITCHO

「え?あっしが医者やって、先生が寿司屋やるんですか?」「そうだ。だいたい私たちの商売はよく似ている。白衣を着て、刃物を持って、」

大型出版小説「有害図書」

YUGAI TOSHO

「もちろん私たちだって、暴力シーンだからといって頭から悪い、と決めつけるつもりはありませんわ」手児奈は品のよい微笑みを浮かべて答えた。

大型震災小説「字幕」

JIMAKU

「あれはですね、NHKが間違ってテスト用の字幕出しちゃったんです。だから地震なんて全然なかったんですよ」

大型翻訳小説「居酒屋と役人」

IZAKAYA TO YAKUNIN

*3  釘抜きはホメラニア語でestarsen。視察はeldersenで、音が似ている。

大型議論小説「僕は君だけは許せない」

BOKU WA KIMI DAKEWA YURUSENAI

 般若の男はゆっくり面を脱ぎ捨てた。「桃から生まれた桃太郎」議論が起こった。要約すると以下の通りである。

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