佐野祭の大型小説 Vol.9


>Vol.8>

<Vol.10<

∧目次∧

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【宛先】

□大型取引小説「支払う時」

SHIHARAU TOKI

喜三郎の手は煙草を、手児奈の手は千円札をつかんだ。しかし、お互いに押さえた手を離すことはなかった。

□大型IT小説「日た2」

NITTA 2

世界中の計算機につながっている電網を使いこなすことで、知りたい情報をすばやく手に入れることができます。今日は、皆さんよくご存知の電網探検者を使います。

□大型法律小説「順番法」

JUNBANHO

公衆便所を使用する際は、便器もしくは個室の前に、順番に並ばなければならない。

□大型天文小説「春分の発見」

SHUNBUN NO HAKKEN

一番大事なことがなんだかわかるかね。リズムなんだよ。一人前の研究者になるためにはまずは歌のレッスンを欠かさないことだ。

□大型生活小説「排水管にあこがれて」

HAISUIKAN NI AKOGARETE

松本喜三郎さん27歳。松本さんはここで、排水管がつまっていないかどうか常に目を光らせています。

□大型デパート小説「春まで待てない」

TOKI O TSUGERU MACHI

いつもお世話になっております、三本松デパートの松本と申しますが。鈴木部長いらっしゃいますか。……冬眠に入られた。

□大型時間小説「時を告げる町」

TOKI O TSUGERU MACHI

ええと、いま、二時十八分だそうです。もう二時十九分になったかもしれませんが

□大型統計小説「腰に手をあて」

KOSHI NI TE O ATE

私は少し感動した。思えば腰に手をあてて牛乳を飲む人を、生まれて始めて見たのである。私は納得して、ノートに「40代男性、○」と書いた。

□大型生活小説「柿の種の分離」

KAKINOTANE NO BUNRI

ただ、タッパでも蓋が外れて中身が飛び出す恐れはあるそうだ。そのため粘着テープを使って蓋が外れないようにしっかりと固定する。

□大型官僚小説「絵に描いた餅を食べながら」

E NI KAITA MOCHI O TABENAGARA

去年一年間で餅による犠牲者は銃の犠牲者を大幅に上回っています。なぜだかわかりますか。

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