ゐんばの大型小説の世界

 読者のページ/バックナンバー1999 10月〜

1999年12月19日号

 いつも大型小説をご覧いただきましてありがとうございます。
 知人がタイに行ったときのこと。
 現地で体調をくずしたそうです。そこで日本語のわかる医者を探しました。まあ、向こうにも何人かいらっしゃるんですね。で、やっとこさ見つかって、行った医者の名前が「ドクター・ポン」。
……まあ、異郷ですからなんでもありなんですが。それにしても「ドクター・ポン」。
 病気なんですよ。聴診器当てるために前はだけたりして。で当ててる人が。「ドクター・ポン」。
 ところで、先頃衝撃の報道がありました。

麻智さんのお便り

 先日は載せてくださってありがとうございました。
 ところで、「日本の標準」で「万歳の作法について」の話が出ていたと思いますが、「万歳三唱令」ってウソだったんですか?
 すごく気になります。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~reisou/991211e.html



 日経新聞にも同様の報道があったそうです。
 どうも「万歳三唱令」は贋作だったようです。いったい誰が? 何のために? というのはすごく気になるところですが、なぜ問い合わせが殺到する? というのが一番気になります。
 さて、先週ついに登場した「左右の目の色の違う猫」です。

あやねこさんのお便り

 はああ!! おこじょさん……素晴らしいです……!!!
 アンバー・カッパーの目の猫は知らなかったです。いるんですねえ。
 そして人間で左右の目の色が……!? 色素の関係なんでしょうか。そういえば、友人が「テレビで、両目がブルーの日本人を見たことがある」って言ってました。
“こんな人がいた!!”みたいな番組で。たとえハーフであったとしても、普通強い色(黒)が出ますよね(?)。何なんでしょう……?

 あ、そうなんですよね。人間で目の色が異なる場合「瞳の色」なのに、猫の場合は「白目(に当たる部分)の色」なんですよね。なんか不思議です。
……でも人間で白目の色がブルーだったりグリーンだったりすると……
恐いっすね。



 そういえば白目って別に白である必然性ってないんですよね。別に瞳を動かせればよいわけだから、白目の色は見るのに影響ないはずです。でも白なんですよね。もし瞳の色と同じだと、どっち向いてるかわからなくて不便でしょうね。
 さて、次は大型小説へのお便りを2通いただきました。

きりゅう がくさんのお便り

 ごぶさたしてます。きりゅう がく です。
 とうとうここまで(さかのぼって)来ました。
http://matsuri.xii.jp/novels/huzen.htm
「ブグバク」いやー、おもしろい。こんな展開があったのですね。
 耳で聴いてみたいです。

 耳で。

 あれっ?連載小説がある。のぞいてみます。



 そういえば「風前の灯」の朗読ってやってなかったですね。たぶん一番難しいのは「ブグバグ」のところじゃなくて、最後に喜三郎がはずすところでしょうね。
 実は朗読したらこれ以上に難しいだろうという作品がありまして、 『大型言文一致小説「手術室」』がそれです。
 さて、続いては……

小悪魔リルルさんのお便り



超大型完結小説「大きなる完」



ごめん、悪気はなかったんだ(笑)



 悪気がないですむかーっ、といったら、ま、すむのですが。

1999年12月12日号

 いつも大型小説をご覧いただきましてありがとうございます。
 さて、シリーズ「左右の目の色の違う猫」、ついにお見せする日がやってまいりました。

おこじょさんのお便り

 ずっと気になっていたのですが、「左右の目の色が違う猫」の正体が(同居人の証言により)わかりました。
「それはトルコのヴァン猫だあ!」
↓参考
http://www.ens.ne.jp/~carol-c/turkishvan.htm

 なんでもヴァン湖のほとりに住み、泳ぎが得意なんだそうです。
 同居人はさらに「大学の同級生(日本人)に左右の目の色が違うヤツがいた。よく見ないとわかんないくらいだけど。」とも申しておりました。



 写真入りです。なるほど目の色が違っております。
 そうか、目の色が違うっていうと「瞳の色が違う」だと思うでしょ? そうじゃなかったんです。「白目の色」なんです(つーてもこの場合白目じゃないのか)。
 さて、続きましては読者の方の新聞読みです。

吉田さんのお便り

 いつも楽しませてもらっています。
 下記のページをご覧下さい。

http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/99dec/10/01.html
サンタクロースならまだしもトナカイのかっこさせられた店員は悲惨…

(京都新聞という地方紙の記事なんで紙面は手に入らないかも知れませんが)



 いや、このトナカイの人好きでやってると思うなー。
 私も先日忘年会がありまして、ジャケットを着たトナカイの隣で飲んでました。あれ、テンションが抜けてきて冷静になったときがつらいんですよね。
 しかしトナカイに惑わされがちですが、一番おかしいのはクリスマスまではまだ半月もあるということではないかと……。
 さて、京都新聞に続きましては中国新聞の新聞読みです。。

からから蛇さんのお便り

 掛け軸を盗もうと思ったのはいいとして、
 宝剣を見たとき、なぜそれを印鑑にしようと思ったんでしょうか。
 どういう文字が彫り込まれたのか、気になります。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn99120834.html



 どうも容疑者の名前みたいなんですが……。市も名前の彫られた印鑑返して貰ってもしょうがないんでしょうけど。といっても警察も置いてかれてもしょうがないし。
 

1999年12月5日号

 いつも大型小説をご覧いただきましてありがとうございます。
 音羽の幼児殺害事件について、被害者の実名報道が問題になりつつあります。
 殺人の動機探しに端を発して被害者の家庭のプライバシーにまですっかり入り込んでいるのですが、被害者の母親がどんな性格であれ、今マスコミがやっていることは被害者の母親に対するバッシングと化しています。
 被害者の母親自身の実名は報道してない、というかも知れません。
 でも、周りに子供がいる人なら誰しも経験があることだと思います。「○○ちゃんのお母さん」という言い方って、実際には本名以上に実名なんですよね。
 さて、「左右の目の色の違う人」についてついに情報が寄せられてきました。

かごしまさんのお便り

 どうも初めまして。

 左右の目の色が違う猫ですが、友達のステファン(フランス人)が飼っているネコがそうです。
 毛の色は白で、ヒマラヤンか何からしいですが、黄色と青い目を持っています。面白いのは、ヒトはフラッシュを焚いて写真を取ると赤(オレンジ)目になりますが、このネコは青い目側がピンク、黄色い側が緑色に光ります。

 左右の違いの原理ですが、、私は実際のところそういうことを調べる商売(分子生物)をやっているのですが、さて?
 想像ですが、単に、右と左で色素の量が違うからではないかと思います。要は毛皮の模様と同じように、たまたま右と左の目で、色素の量が違っただけではなかろうかと思います。
 全然根拠はありませんが、大ハズレでもないように思います。(一応専門家なのに、こんなこと言って、、)

 あと、人間の例ですが、そのステファンが一度だけ、カナダでそういう女の子を見たと言っています。結構美人だったそうで、さぞや魅力的だったことでしょうね。

 お粗末さまです。

 それでは。



 実在するんですねー、左右で目の色が違う人。
 東洋だとそもそも左右どころか目の色が黒以外の人がいませんもんね。
 さて、次は「大型小説」にお便りいただきました。

だいすけさんのお便り

人生なんてみそかつどんぶり 主宰)

 最近、来るようになりました。なかなかに楽しいです。
 いままで手児菜ちゃんを「てじな」ちゃんと読んでいました。
 てこなちゃんだったんですね。
…でも「てじな」ちゃんのほうがカワイイと 思うので個人的には「てじな」ちゃんで通します。ごめーんね。
 タバコは…面白かったです。小屋を辞書でひきました。 「ほーっ」と一人で感心してました。
 また面白い作品、お願いします。
 ヒマでしたら、「人生みそどん」にもお越し下さい。


 もしもーし、「手児菜」ちゃんではなく「手児奈」ちゃんです。
 手児奈という名前は実は由緒ある名前なんですよ。この辺を読んでもらうと分かりますが。
 さて、ご存じ幼児語化男・池田さんからは「新聞読み」に対する鋭い考察です。

池田正暢さんのお便り

to.ma.toにようこそ! 主宰)

 ゐんばさん、こんにちは。

 新聞読みの「おととい来い」を読んでいて、ひとつ気になることがありました。
 車種の欄に「四輪馬車」と書かれていたという記事ですが、いくら日付が100年前になっていたとはいえ、陸運局のコンピューターに「四輪馬車」なんて分類があるのは変な気がします。
 自動車の分類は、「wagon=荷馬車」「coupe=二人乗り馬車」等、馬車の用語をそのまま使っていることが多いので、それに関連した誤訳ではないかと考えて辞書を引いてみました。

 辞書で調べたところ、どうやら「carriage」という単語が、原文にあっただろうと思われる単語だとわかりました。
「carriage」には「四輪馬車」「乗り物、車」「乳母車」「運搬、輸送」などの意味があるそうです。

 それでは、ここで問題です。
「自動車登録証の車種欄には細かい分類がなくcarriageとだけ書かれていた」
 この場合のcarriageの訳語として適切なのは、次のどれか?
1.四輪馬車
2.乗り物、車
3.乳母車
4.運搬、輸送

 わたしは、2が適切だと思うのですが、どうでしょうか?

 そういえば、パソコンの「Enter」キーのこと、機種によっては「Carriage Return」キーっていいますね。
 これも直訳したら「四輪馬車、帰れ」キーになるのかな。
(本当は「(タイプライターの)紙送り機、戻せ」キーですね)



 そうですよねー。1900年のアメリカはそんなに四輪馬車が走り回っていたか? というと、シャーロックホームズ健在なりしときのロンドンじゃないんだから。
 つまり、日本語で言うと車種欄に「くるま」って書いてあるようなもんですかね。

1999年11月28日号

 いつも大型小説をご覧いただきましてありがとうございます。
 ドラフト会議も終わり続々と新人選手の入団が決まっております。
 今日はカープに一位指名された河内投手の仮契約がありました。
 ドラフトといえば去年はなんといっても話題はライオンズに指名された松坂投手でしたね。松坂入団への切り札として、ライオンズ東尾監督が手みやげにと持参したのが自らの200勝の記念ボール。これでベイスターズ入団を希望していた松坂選手もころっと参って、その後の活躍はご存じのとおり。
 さて、今年カープの達川監督が河内投手への手みやげに持っていったものは。……ドラフトのときのあたりくじ。
 さて、先週「左右の目の色の違う猫」に関する質問を寄せられたあやねこさんからのお便りです。

あやねこさんのお便り

 こんにちは。あやねこです。
「左右の目の色の違う人」……いないですよね……
 そういえば、ヘテロクロミアを扱った作品ってのはもう既に結構あるんですねえ。魅力的なネタですしね……
 ところで、ヘテロクロミアとオッド・アイって別モノなんでしょうか?あやねこはその辺の知識に全く乏しいので(苦)、よくわかりません。
 あ、「スクリーントーン」ご存じなんですね。
……あら?けっこう皆さん知ってるモノなのかなあ。
 いんばさん(←旧仮名が出ませんでした……)は博識でいらっしゃいますよね。
神奈川都市伝説」面白かったです。好みです。着眼点が素晴らしいです。
 これからも楽しく拝見させていただきます★


 そういえば「スクリーントーン」の知名度ってのも謎だなあ。これはいずれ「日本の標準」で調査してみましょう。
 さて、次のお便りは先週の「猫になれ」へです。

おこじょさんのお便り

 こんにちは、おこじょです。 風邪ひいてます。
 相変わらずのご活躍、嬉しいかぎりです。

SPGFも猫になれ!
 そりゃまあ、やるかも知れない、という予感があったことは否定しませんけど…。
 ホントにやっちゃったんですねえ。
 ただでさえブッ飛んだ文章なのに、さらに猫化されたらもう、何というか、脳みそが船酔いして吐いてます。 ゲー。

 ああでも刷り込まれてしまった。
 あのグルさんが記者会見で「遺体とは異ニャるのでありますよ」とか言ってるんです。 手まねきもしてるんです。
 後でメンバーの人たちもズラッと並んで手まねきしてるんです。
 鈴つけて。
 お揃いの髪型で。

 ちょっとやって欲しい気がする。 不謹慎。



 最近音羽の幼児殺害事件の影響で早くも影が薄くなったSPGFです。時事ネタはタイミングが難しいね。

1999年11月21日号

 いつも大型小説をご覧いただきましてありがとうございます。
 以前「日本の標準」で「万歳するとき手のひらは前か内側か」という問題を取り上げました。このときの日本の標準は「手のひらは前」だったのですが、どうも作法としては内側らしいという話がありました。
 さて、一枚の写真があります。11月17日発売の『フォーカス』に掲載された、天皇即位10周年国民祭典の一こまです。
 森自民党幹事長を中心に万歳三唱しています。いや、しかし、TAKUROやアムロは万歳してません。という写真なのですが、フォーカス誌は肝腎なことを見落としてます。
 森幹事長を始めここに写っているほとんどの人が、標準通り手のひらを前にして万歳しています。ところが中にただ一人、手を内側にして万歳している人がいるのです。その人は誰あろう。
 ときの内閣総理大臣、小渕恵三その人であったペペンペンペン。
 さて、先週「左右の目の色の違う猫」に引き続き「左右の目の色の違う人」に関する情報を募集したのですが、質問を提起したあやねこさんからこんなお便りをいただきました。

あやねこさんのお便り

 うはああ!!またも質問取り上げて頂いて……!!!
 ああ、もう、本当に有り難うございます……(涙)
 実はあやねこ、漫画描きをやっておりまして。
 あ、学生もやってるんですけど。
 いつか、この、「ヘテロクロミア」ですか、これを扱った作品を描きたいなあ、と 思っていまして。そんなワケで、情報を集めているのです。

 では、これからも楽しく拝見させて頂きます。



 さあ、「左右の目の色の違う人」に関する情報ですが。さすがにありませんでした。そりゃあ見たことないもんね。
 しかし、漫画で左右の目の色が違う人を、ま猫でもよいですが、描くのって難しくないですか? 左右で違うスクリーントーンを貼る……ってのもなんか妙だし。

1999年11月14日号

 いつも大型小説をご覧いただきましてありがとうございます。
 さて、先週に引き続き「左右の目の色の違う猫」に関する情報をご紹介いたします。

麻智さんのお便り

 はじめまして。
 1年ほど前から、毎週楽しく読ませて頂いてます。私は猫が大好きなので、「猫の目の色話」はかなり興奮してしまいました。
 目の色の違う猫は、けっこう猫の雑誌ではよくみかけます。
「ヘテロクロミア」「金目銀目」といわれてますね。
 なぜか、ほとんどが白猫です。
 生で見た金目銀目は、水元青年の家(東京都)の白猫だったような気がします。
金目銀目も白猫にしかみられないという「銀目」と関係ありそうですね。
「銀目」(うすーい水色)は耳が聞こえないのです。
 だから、金目銀目は銀目の方の耳が聞こえないそうです。
 自分も片耳が聞こえない(ステレオとモノラルの違いがまったくわからない)ので親近感を覚えます。
(たくさんの投稿があったそうなので、このへんはもう皆さんが語り尽くしていることでしょうね・・・)
 ちなみにヘテロクロミアで検索したら、銀英ばかりで驚きました。

 では、これからも応援しています。



 ほとんどが白猫だというのは色素と関係有りそうですね。
 さて、この質問を提起したあやねこさんからはこんなお便りをいただいてます。

あやねこさんのお便り

 こんにちは。あやねこです。
 左右の目の色が違うのは、やっぱり遺伝子変異だったんですね。
 ああ、よかったです……ちゃんとわかって。
 質問、取り扱ってくださってありがとうございました。
 情報を寄せてくださった皆様にも、感謝の気持ちでいっぱいです。
……ところで、人間で左右の目の色が違う、ってコトあるんでしょうか??


……また新たなる疑問が出てしまいました。左右の目の色が違う人についてご存じの方は、「大型小説人の目の色係」までお便りください。
 さて、次のお便りは2年ほど前の「屋根の上の新聞読み」にいただきました。

kyoukoさんのお便り

 初めまして。偶然、通りかかったHPのリンクからやってきました。
 とっても面白くてハマってます。

 ところでちょっと古いのですが、4月25日「常識という名の差別」について。
 私は薬剤師なのでこういう状況は割と良く聞く話なんですが、やはり一般の方には 結構、分かりにくいものなのでしょうか?
 座薬を座って飲むおばあちゃんの話や「PTP包装がのどにつかえるから」と、 角の部分をはさみで丸く切り取ってから飲む話も良く聞きます。
 やはり医療関係者は患者さんときちんとコミニュケーションを取る必要があるんだな と痛感します。(^^;)


 わかりにくいものだったら、逆に問題がないのかも知れません。ほとんどの人にとってはわかるものだから、一握りの人が置いて行かれるのでしょうね。
 かといって薬局で薬の包装の開け方を説明したら、たぶん大半の人に「そんなことしっとるわい」と言われるだけなんだろうなあ。

1999年11月7日号

 いつも大型小説をご覧いただきましてありがとうございます。
 さて私の家の近くに巨大な郵便ポストがあるんですが、なに、今週は無駄話をしているスペースがない。ではさっそくお便りを紹介します。
 先週「左右の目の色の違う猫」に関する情報を募集しましたところたくさんのお便りをいただきました。

文平さんのお便り

 え〜、かなり以前の海外のニュースで見たので、記憶が曖昧なんですが、なんでも東南アジアのある国の王室では、左右の目の色が違う猫が珍重されていたんだと。んでもって、その珍猫の子孫が、現在も相当数いるとかいう話。

 王室というから、おそらくタイではないかと思うが、確証なし。また、そもそも、最初の「色違いの目の猫」が、どうして誕生したのかは知りませぬ。
 たぶん遺伝子の異常かなんかでしょう。こういうものは原理とかいうのはなくて、たまたまそんな風に生まれたのが始まりではないかと思います。



 なるほど、王室ですか。いかにも珍重されそうな。
 これを裏付ける証言をかんなさんからもいただきました。

かんなさんのお便り

 左右の目の色のちがう猫は、わたしの親戚の家にもいます。親戚に聞いた話によると、元々は、タイの王様がかわいがっていた猫の種類だそうで、とても大事にされていたそうです。でも、なんでタイの猫が、日本に入り込んできているのか……まではよくわかりませんが……。かなり前に、世界ふしぎ発見か何かでも言ってたような気がします。


 やはりタイですか。タイってのは王様が偉い国でして、ってこうやって書くと当たり前のことを書いてるみたいなんですが、他の国における王様の偉さを10としますとタイでは100くらいなんですね。町中いたるところに国王の肖像がかかってる国ですから。
 んー、だんだんわかってきたぞ。では次のお便り。

黒さんのお便り

拝啓
 突然失礼いたします。
 私は「黒」(うちの猫が黒いから)というペンネームで読者の ページに投稿した××です。
 別のメールを書くのが面倒であのような長文を送ってしまいましたが、やはりマナー 違反かと思います。すみません。
 もし採用されるときは適当に削ってください。生命科学研究科を猫にする件は「猫になれ」のほうでよろしくお願いいたします。
 それでは失礼いたします。
敬具
 ととと、わからなくなってしまいました。
 どういうわけかこのメールだけが先に来ちゃったんですね。なんのことかわかりませんでねー。生命科学研究科とはなんだ? と悩んでおりましたところ次のメールが届きました。

黒さんのお便り

 左右の目の色が違うネコは、遺伝子の変異によってできます。名前は今おもいだせませんが、 頭の辺りの形態形成に重要な、その筋では有名な遺伝子だったと思います。(pax6かも?)
 この話を何の本で読んだか、2、3年前のことなので忘れてしまいましたが、日経サイエンス社の 「遺伝子とガン」(ヴァーマス、ワインバーグ著、畑中、牧訳)という本の第1章の扉にネコの写真が 出ています。発生学関係の本をさがせば何処かに記事があると思います。日経サイエンス社の別の本に 出てたかもしれません。ちなみに、左右の目の色が違うネコは多くが耳が聞こえないそうです。これは、 目、耳のあたりの頭部を作る遺伝子がおかしくなっているためです。

 ところで、「猫になれ」のページにわが母校を売ろうと思います。面白いからいつか投稿しょうと思って いたのですが、帝京科学大学に先をこされてしまいました。
 京都大学大学院生命科学研究科:http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/ です。
 オリジナリティはなくなってしまいましたが、シリーズにでもしてくださるとうれしいです。
「生命」を「ネコ」に、「学」を「猫」にすると、「遺伝子をネコ科猫の共通の言葉として」など、 へんな文ができて面白いです。さらに、おすすめのポイントは、新生研究科で教授陣が気合いが入っているので、学長やら研究科主任やらが、「なされねばならない」「なのである」等、「な」を多用した、とっても堅い堅〜い文を書いていることです。堅い文ほど猫になったときのギャップがたのしめると僕は思います。



 わはは、全文紹介してしまった。
 遺伝子変異っつーことは特別な種類の猫ではないわけですね。うーん、ということは昔タイでは猫が生まれて左右の目の色が違っていると一躍王室猫に出世したんだなあ。
 そういえば左右の目の色が違う人ってあまりいませんが、遺伝子の構造が違うのかしら?
 ところで、「猫になれ」大学シリーズは既に結構出ているのであまり気にしなくてもよござんす。

左右の目の色の違う猫」以外のお便りもいただいているのですが申し訳ありません、次週以降にご紹介いたします。

1999年10月31日号

 いつも大型小説をご覧いただきましてありがとうございます。
 さて世の中では次々と生け贄を袋叩きにすることになってますが、最近の袋叩きは9万円のソープに行った中山美穂の彼氏です。
 よく考えるとまるで事件性のない話です。中山美穂がソープにいたらそりゃ事件ですが、彼氏は無名人です。無名人がソープに行くことが事件だったら、一日何千件という事件が起こることになってしまう。
 にもかかわらず、ちゃんとこの彼氏って世の人々が男性であれ女性であれ叩きたくなる要素をきちんと持っております。
 女性から見れば彼女がいるにもかかわらずソープに行く男性はもちろん許し難い存在です。自分が中山美穂だったら、などとずうずうしいことを考えて怒るわけです。
 男性から見れば、まず、中山美穂とつきあってる、この時点で既に半分近い男性は許さんと思うわけです。ところがそれで満足せず、ソープにまで行くわけです。お前中山美穂とつきあっているんだから他のことはどうだっていいじゃないか、と思うわけです。ところがのみならず、このソープが9万円なのです。ソープについてご存じない方も、自分の給料と比較してみてこの9万円という値段が高いものであることは容易に想像がつくでしょう。
 バッシングというとすぐに思い浮かぶのが羽賀研二や野村沙知代なわけですが、彼らはそれなりに事件はあるし、ストーリー展開もあるのですね。これだけほとんど何もしていないにかかわらずバッシングされる存在って、ただ口を開けてただけなのにバッシングされた花田美恵子以来じゃないでしょうか。
 やはり世の中ストーリーよりキャラクターだな、と思うわけです(なんでそういう結論になる)。
 さてこのコーナーでは、読者の方からのお便りを紹介しています。
 

あやねこさんのお便り

 あの、猫に関してちょっと知りたい事があるんですけど……
 左右の目の色が違う猫っていますよね? 片目が青でもう一方が黄緑とか。
 その原理(?)について詳しく知りたいんです。
 もしご存じなら、教えて下さい。
 また、参考文献などあれば、それも教えて頂けると有り難いです。


 私も猫にするのは専門ですが、目の色までは専門じゃないんで……。
 これをお読みの方で原理がおわかりの方がいれば「大型小説猫の目の色係」までお便りください。また、身近に左右の目の色が違う猫がいるという情報もお待ちしてます。
 

1999年10月24日号

 いつも大型小説をご覧いただきましてありがとうございます。
 最近の子どもの名前というのは妙にひねったのが多いようです。昨日も新聞を読んでましたら子どもに「空駆」「星駆」とつけた親の話が出ていました。これ、なんと読むかわかります? 「かあく」と「まあく」だそうです。「く」しか合ってない。たぶん親戚一同どっちがどっちだかわからなくなってますよこれ。ま、親御さんも凝るのもせいぜい将来子どもに呪われない程度にしたほうがよろしいかと思います。
 てなことを言っておりましたら近所でこれに勝るとも劣らない名前の赤ちゃんが現れました。漢字では「桃梨」と書くんですがね。なんか漢籍にでも出てきそうでしょ。桃梨に冠を正さず、桃梨言わざれども下おのずから道をなす、ってなもんで。両方とも嘘ですけど。
 で、これがどう読むかというとですね、
「ももりん」
……ううう、俺達が悪かったよう。俺達がインターネットでひろりんとかころりんとかアホなハンドルつけて遊んでたからついに実在のももりんが登場しちゃったよう。
 さて、気を取り直して、このコーナーでは、読者の方からのお便りを紹介しています。
 

GAS-がっしーさんのお便り

GAS's HomePage 主宰)

 本日(10/19)朝日新聞朝刊、P31左下にある「青鉛筆」をご覧ください。
 熊を巴投げって……、凄すぎますね……。
 でも、その後の警察のコメントが……。
 (読めばわかります。)
 では……。


 
 これがいま話題の熊投げ爺さんです。
 警察としても投げるなとも言えないし、投げろとも言えないし、つらいところなんじゃないでしょうか。
 名前だって「八幡隆太郎」、いかにも強そうじゃないですか。これが「八幡ももりん」だったら……気を取り直してない。
記事

1999年10月17日号

 いつも大型小説をご覧いただきましてありがとうございます。
 福岡ダイエーホークスがパリーグ優勝して全国のダイエー系列の店では大セールをぶちかましたわけなんですが、そんな騒ぎも一段落してあとは日本シリーズを待つだけになったある日、私は異なものを出張先で目にしました。
 その商店街では優勝が決まって十日過ぎてもなお、ホークスの優勝セールをやっているのです。去年横浜ベイスターズが38年ぶりに優勝したときだって、神奈川のセール騒ぎは3・4日でおさまったというのに。
 しかし、私が目が点になったのは別にセールの期間が長いということに対してではありません。
 その商店街、神戸にあるのです。なんぼダイエー発祥の地とはいえ、ブルーウェイブの立場はいったい……。
 さて、このコーナーでは、読者の方からのお便りを紹介しています。
 

松楓庵さんのお便り

松楓庵 主宰)

 ごぶさたしてます。松楓庵です。相も変わらぬ楽しいページで、訪れるたび心癒される思いがいたします。

 さて社交辞令はこれぐらいにして(おい)、ちょっと前のYomiuri-Online(http://www.yomiuri.co.jp/index-j.htm)にこんな記事が。
 
 

◆レスラーの大仁田厚さんに頭がい骨模型贈る

 国立科学博物館で開催中の「大『顔』展」(読売新聞社など主催)に展示されているプロレスラー、大仁田厚さん(41)の頭がい骨模型が29日、本人にプレゼントされた。
 この頭がい骨はMRI(磁気共鳴映像装置)で撮影したデータを三次元構成して作った精巧なモデル。坂元弘直館長から“自分の骨”を受け取った大仁田さんは「ウーン、これがオレの頭か」と一瞬複雑な表情に。

 大仁田さんは今年から定時制高校に通学しており、「学校に飾ってもらおうかな」と話していた。同展は10月17日まで。1日から開館時間が午後6時までに延長される。

(9月29日21:31)

 これが自分の頭蓋骨とはどうにも信じられぬ大仁田厚、「おい、こりゃあ俺の骨にしちゃちょっと小さいんじゃないかね」。
 すると坂元館長少しもあわてず、「はい、大仁田厚公七歳のおんみぎりのしゃれこうべにございます」。

 てなやりとりがあったかどうかはさだかではございませんが、頼朝公が現代に生きていれば何歳のしゃれこうべでも残せるかも。

 ではでは、今後もすばらしいページをご提供くださいませ。



 おっとちょうど今終わったところですね大『顔』展。てなわけでご覧になりたい方は残念でした。
 ふつう人は生きて自分の頭蓋骨を見ることはできないわけで、模型とはいえかなり貴重な体験かも知れません。
 しかし頭蓋骨の欠点は名前が書いてないことで、「大仁田の骨」って書いてなければ誰のだかわからないわけであります。大仁田の骨に「小川直也の骨」と書いてあればそうかと思ってしまいます。どんなに精巧に作ってもそれがそっくりなのかどうかは誰も調べようがないのですが……ま、心意気ですね。

 てなわけで皆さんからの投稿をお待ちしています。
 

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