電子マネー化が進むこととお札が廃止になることの間には深くて暗い川があります。
　紙幣の代替のうちはよいのです。紙幣を廃止するとなると技術的問題はまだ小さい方で、法律のしくみも経済のしくみも社会のしくみも大幅に変えないとなりません。
　めちゃくちゃ大変な作業ですが、もしかすると百年くらいあればできるかもしれない。ですが、そうまでして紙幣を廃止しなければならない理由は特にありませんし、それで得する人もいません。そんな大変な作業にかかろうという人はいないのです。
　そんなわけですから、百年後も間違いなく紙幣はあると思います（どんなに電子マネー化が進むにせよ）。
　あるいは単純に、テレビドラマがいくら発達しても演劇はなくならないし、ＣＤがいくら進んでもコンサートはなくならないと考えてもよろしですが。ちょっと違うけど。
　しかしこれだけ「百年後お札がなくなるだろう」と考える人がいるってことは、電子マネーというものにはまだ夢があるってことでしょうか。

　てなわけで何一つ意見はまとまりませんでしたが、

　日本の標準は「百年後お札が出たら肖像画は採用されない」に決定いたしました。