日本の標準第86回
除雪の呼び方

 今週の質問はくまさんからいただきました。


 はじめまして.北海道室蘭市で堕ィ学生をしております,「くま」といいます.
 いつも楽しく「日本の標準」を拝見しています.

 実は,ぜひ調査していただきたい事柄があります.
 われわれ雪国の住民にとって,雪はときにじゃまものです.出勤前,登校前に玄関の雪を除けたり,夕方父が帰る前にスコップやママさんダンプで一仕事,というのが冬の日常です.風物詩や年中行事などというものではなく,すでに「家事」なわけです.
 この,「玄関や駐車場などに積もった雪を他の場所に移動もしくは投棄する行為」のことを何というか,という話題で,先日友人たちと盛り上がりました.
「誰が何といおうと『雪かき』である」
「俺は22年間ずっと『雪投げ』」
「『雪はね』のほうがなじみがあるんだけど」
等々の意見が出され,大きく3派に別れました.母集団は北海道内全域ですが,「雪かき」がやや優勢であるほかは,地域や世代による差もあまり見られません.

 さて,全国的には,どれがもっともメジャーなのでしょう.ぜひ調べて見てください.

 実は私この質問が問題として成立するかどうか危ぶんでおります。
 私雪国の出身ではありませんけど、「雪かき」以外は聞いたことないです。辞書には「雪かき」は載っていますが、「雪はね」はありません。「雪投げ」は雪合戦の意味で載っています。おそらくこれ、日本の標準は雪かきになると思います。
 ではなぜこの問題を取り上げたかというと、この質問自体が一種のカルチャーショックだったんですね。非雪国の人間が無造作に「雪かき」と一括しているものが、雪国ではいろんな表現があるということが。
 そこで今回は異例のことですが、雪国の標準と雪国以外の標準を別々に決めたいと思います。
 あなたは人の手で除雪することをなんと呼んでますか?日常的にやった経験がある人はここで、経験がない人はこちらのページで投票してください。もちろんコメントはどちらにしてもかまいません。


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