日本の標準タロウ第72回
アトムの時代

 今週の質問は楡岡さんからいただきました。


  輝かしい21世紀にもそろそろ慣れてきました。ところで、ロボットを作っている人たちが良く言う「鉄腕アトムのような」ロボットは実現するのでしょうか。
 「鉄腕アトムのような」という意味を「自分で善悪を判断し、周囲の状況を知覚し、みずからの判断で正しいと思う行動をし、1トン以上のものを持ち上げる二足歩行の、身長3m以下の自立型ロボット」であるとします。果たして21世紀のうちにそのようなロボットが我々の前に現れると、標準くんは思いますか。
 また、21世紀は無理でも22世紀なら(ドラえもんの時代ですけど)実現するでしょうか。
 空を飛んだり、おしりにマシンガンが付いていたり、つのが生えていたりはなくても良いことにします。

 漫画の設定上アトムが作られたのは2003年4月7日ということで、去年一年アトムについての話題が随所で見受けられました。「2003年の話なのにロボットが意識を持っている。時代考証が間違ってる」と将来言われなければいいのですが。
 一時期ネット上で中国の二足歩行型ロボット「先行者」が話題になりました。もっぱらおちゃらけの対象として語られたわけですが、ブームも去って冷静に考えてみると将来中国のほうが二足歩行型ロボットについては日本より先に行くかも知れません。
 というのは、日本では、ロボットはまずデザインから入らなければならない。鉄腕アトムそのものに影響は受けてなくても、末裔といえるロボット漫画に鍛えられている日本人は洗練されたデザインのロボットしか受け付けません。中国のほうがそんな意識がないだけ実際的な研究が進むかも知れないぞ。
 あなたは鉄腕アトムのようなロボットができるのは、いつごろだと思いますか?


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