大型無人島小説
カラス何故啼くの

 波の音で松本喜三郎は目を覚ました。どうやら命だけは助かったらしい。
 見回すとここは洋上の孤島。小学校のグラウンドくらいしかないその島に、喜三郎は一人である。
 スパイとして相手国の軍艦から情報を盗み出し、つかまりそうになって甲板上で大立ち回り、そのまま相手と一体になって海に落ち、この間の活劇だけでも一篇の小説になるのだがここではふれない。

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