日本の標準第88回
とてもじゃないが無理

 今週の質問はおこじょさんからいただきました。


 先日家人との会話中のことです。
「いやーそりゃ、とてもじゃないが無理だよ」
「そんなに無理かなあ」
「難しいんじゃないか? まあ、とても無理とは言わないけど」
「?????」

 よく話を聞いてみると、彼にとって「とてもじゃない」という言い回しは「とても、と言うほどの高レベルではない」との意味なのだそうです。
 よって■無理度■は
無理 < とてもじゃないが無理 < とても無理
となります。

 そうなのか?
 私はどっちかと言うと「とてもじゃない」ほうにより強いニュアンスを感じて生きてきたのですが。
 でも、そう言われればそうかなーって気もしてくるし。
 そもそも世の中には「とてもじゃない? 何それ初めて聞いたよ変な言い方」なんて人もいるかもしれないし。
 職場の同僚に持ちかけてみたら、そんな下らんことにつき合っていられないという目で見られるし。(しくしく)

 敢えて辞書などで調べることはしませんでした。正解は藪の中です。と言うか、正解があるのかどうかわかりません。
 さて標準くんはいかがでしょうか?

 私は敢えて辞書で調べてみました。が、「とてもじゃない」の形では載ってないのですね。そりゃそうですね、「とても」+「じゃない」ですもんね。
「じゃない」というから否定にもとれるのですが、強調のようでもあります。
 どうもこれ理屈で考えてもだめですね。あなたは「とても無理」と「とてもじゃないが無理」ではどちらがより無理だと思いますか?


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