忘年会シーズンになると終電近くでもラッシュ時なみの混雑になります。
その日も混んでました。その電車に二歳くらいの男の子が父親に抱かれ、母親と一緒に乗ったのです。
車両の中は体を支えるのがやっとの状態。男の子はついに泣き出してしまいました。
「はだかになりたい、はだかになりたい」
親たちは子どもをなだめすかします。でも男の子は泣きやみません。
「はだかになりたい、はだかになりたい」
まあ好意的に解釈するならば、彼としては折から強まった冬の寒さで重ね着させられていたところ、急に満員の中に押し込まれたので「暑い」ということが言いたかったですが、いかんせんまだ年若く抽象的な表現に慣れてないので直接的な表現になったのではないかと思います。
とはいえこれ親はつらいっすね。ただでさえ周囲の目が気になるのに息子はシュールなこと言い出すし、父ちゃん情けなくって涙でてくらあ、だったことでしょう。
今週の「日本の標準タロウ」は「なりたくない職業」です。