INDEXで一言 2002年4月
7日 バカモン!
14日 サザエさんの本質
21日 ポケベル世代
28日 連休

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2002年4月7日
 第二回目のトークライブを見に来てくれた人は知っている。ライブでひたすら飛ばし続けた酔っぱらいのじいさんを。そう、声優の永井一郎さんです。
 その永井さんがこのたびエッセイ集を出版されました。「バカモン! 波平、ニッポンを叱る」(新潮社)。
 サザエさんのアニメが始まったとき、私タラちゃんと似たような年だったんですが今ではマスオさんの年を遥かに追い抜きました。とそのくらい長く波平さんの声をやっている永井さんです。
 教育雑誌での連載をまとめたものですが、なんていうか……誤解を恐れずいえば、すごく常識的な本です。「国民漫画サザエさん」のイメージしかない人には、とても誤解を招きやすい表現かもしれない。一般的には、本の感想として「常識的」ってのは適切じゃないんですよ。「ひねりがない」とか「ありきたり」って意味にとられちゃって。
 ところがこの本は、「ひねり」はある、「ありきたり」でもない。でも、そこには一本「常識」が通ってる。
 しかし……これだけ常識的な人が、ライブではなぜあれだけ常識的ならざる行動を見せるのか。
 今週の日本の標準SRは「○○の缶詰」です。

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2002年4月14日
 先週永井一郎さんの新刊の話を書いたときに、「サザエさん」についてちょっと触れました。
 私「国民漫画」という表現を使いましたが、どうしても「サザエさん」、そして作者の長谷川町子というと「健全なご家庭向き漫画」というイメージがつきまとう。
 でも私はそれは長谷川町子の本質ではないと思います。
 師匠の田河水泡にしてもそうですが、二人ともお笑いの申し子というべき人なんですね。
 彼らはお笑いの題材として、軍隊ですとか、大家族ですとか、たまたま連載開始当時どこにでもあった題材を選んだにすぎない。ところが彼らの漫画は、あまりに寿命が長すぎた。彼ら自身の寿命はもちろんのこと、もともとの素材の寿命より遥かに長生きすることになった。
 結果として今の目で見ると、違う意味がついてしまっている。しかしそれはあくまで結果。彼らの本質は、あくまでお笑いです。
 今週の日本の標準SRは「お湯の沸かし方」です。
屋根の上の新聞読み」に「検針している」を追加しました。

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2002年4月21日
 いま23・4歳の人が高校生のころでしょうか。ポケベルが女子高生の必須アイテムと言われていた時代があります。待て、必須アイテムというのはもう少し上の世代の言葉だぞ。まあ、必需品だったんだよ。
 ポケベル自体は結構昔からありましたけど、高校生にまで広まったのはごく短い期間で、すぐにPHSや携帯にとって変わられました。携帯って、機能とか方式はこの先いろいろ変わるだろうけど、根っこの部分はそうそう急激に変わるとは思えないじゃないですか。それこそテレパシーでも発達しない限り、携帯の代わりにはならないし。だから高校生が携帯持ってる世代って、しばらく続くですよ。
 で、高校時代そういうのがなかった世代ってのは、こりゃもういっぱいいます。ポケベル世代ってのは、ほんの2・3年しかいないはずです。
 ですからこういう人たちは将来気をつけた方がいいですよ。
「私の高校のころは、友達とポケベルとかして、……」
「ポケベル?」
「ポケベル、」
「ポケベル!」
 ざわざわざわ……。どよどよどよ……。
 今週の日本の標準SRは「星の書き順」です。

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2002年4月28日
 今週の日本の標準SRは「おにぎりの具」です。
屋根の上の新聞読み」に「多数決の結果」を追加しました。
 以上、連休ということで一言も休み。