「感動をありがとう」って言葉、最初に考えた人はいまどうしているのでしょうか。
どこの誰だか知らないけど。でも20年前には使わなかった言葉だし、おそらくテレビから出た言葉だろうから、まだ現役のテレビ屋さんかもしれません。最初にしゃべったときは「お、ちょっと変わった言い回しだぞ」と思ったんだろうけど、こんなに陳腐化するとは思ってなかったんだろうなあ。
現在この言葉がこれだけ便利に使われるようになったというのもちょっと不思議です。スポーツの世界だから勝ったら「おめでとうございます」、負けたら「残念でした」で普通に締めくくればよいわけで、あまりこの言葉が広まる要因はなさそうなんですが。
待てよ、勝っても負けても使えるから準備が楽というメリットはあるのか。しかし裁判だって「勝訴」「一部勝訴」「不当判決」とかいろいろ垂れ幕用意しているのに、テレビ局がその程度の準備を惜しむとも思えないがなあ。
「日本の標準タロウ」今週のテーマは「趣味を答えるとき」です。