* INDEXで一言 *
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2000年7月21日
HALさんからお便りをいただきました。
いつも楽しませてもらっています、HALです。
屋根の上の新聞読みの題材になりそうな記事がありました。
最近の切れ易い少年達と通づるものがと言うか、なんというかまあ・・・次の記事です。
東京中日新聞 7月17日付け朝刊
「『料理の鶏肉の大きさでケンカ、妻を3階窓から放り出す』
ロイター電によると、エジプトのカイロで、男が料理の鶏肉の大きさをめぐって妻とけんかとなり、3階の窓から妻を放り出した。
近所の住民が妻を病院に運んだが、背骨を折る重症。男は警察に捕まった。
地元紙によると、男は息子たちの分より大きい鳥肉を求めたが拒否され、立腹したという。
男はそもそも自分が鳥肉を与えたのだから、二人の息子より多くもらうのは当然だと主張している。」
いやー、自らのアイデンティティを鳥肉に求めたのでしょうか?
あるいは父親の威厳を保つ最後の材料が鳥肉だったのでしょうか?
「逆肉に触れる」言葉があったのでしょうか?
考えさせられます。
これだけ読んじゃうとアホですけどね。きっとここにいたるまでに伏線があったのですよ。
既に何年も前から夫婦の間は冷え切っていて、妻の愛情は息子たちにのみ向けられていた。
もはや家庭は男の安らぎの場ではなかった。そんな男が唯一安らぎを感じることができるのが、ペットボトルでロケットを作って飛ばしているときだった。
その年のペットボトルロケット大会で、男のロケットは見事新記録を出して優勝する。男はトロフィーと、副賞の鶏肉一年分を手に家に帰った。
その日、まさに男は主役のはずだった。しかし、夕食の鶏肉はあきらかに男のものが一番小さかったのだ。
妻にもっと寄こせという男。妻は答える。
「うるさいわねえ、それしかないのよ」
「そんなはずはない。一年分あるはずだ」
「鶏肉一年分もどうしろっていうのよ、みんな肉屋に売っちゃったわよ」
「なんだと。あれは俺の勲章だぞ」
「なにが勲章よ、たかがペットボトルロケットで。子どもじゃあるまいし」
他のことは我慢できても、ペットボトルロケットのことをけなされるのは男には耐えられなかった。妻を捕まえ窓から……って、これじゃ立派なアホだな。
まあ、これだけ怒るからにはそれなりの訳があるはずです。例えば二人の息子が実は3歳と2歳だったとか。
てなわけで久しぶりに猫になれに3猫追加しました。