* INDEXで一言 *
4日 5日 11日 12日 18日
2001年3月19日
 新本格ミステリーの傑作として島田荘司の「占星術殺人事件」をあげる人は多いと思います。私この本については苦い思い出がありまして。
「金田一少年の事件簿」を、「占星術殺人事件」より先に読んでしまったんです。ああああ。
 分かる人にはこれだけで私の苦悩が分かってもらえると思う。のでこの話おしまい。ではあんまりなので説明しますと、「金田一少年の事件簿」のエピソードの一つが、「占星術殺人事件」のメイントリックをまるまるパクったものだったのですね。もちろんミステリーでトリックがある程度似るのは仕方のないことなんですが、似てるというレベルでは済まされない、完全なパクリだったのです。
「占星術殺人事件」はかなりヒットした作品です。だが、小説と漫画では基礎票が違うのです。「金田一少年の事件簿」の方が遥かに部数が出ているのです。たぶん私と同じような不幸な目に遭った人、多いんじゃないかな。私はまだましかもしれませんね。それでも「占星術殺人事件」を読んでいるのだから。
 数年前これと似た事件がネットでも起きました。「痛みの統一単位として『ハナゲ』が採用された」というチェーンメールです。私のところにも来たし、かなりの広範囲に出回ったんじゃないかなあ。
 しかしこれは内容的にかなり改竄されていましたが、元ネタは紛れもなくやゆよさんがニフティのコメディフォーラムに発表し、のちに自らのサイト「やゆよ記念財団」で発表したものだったのです。
 でも、いくら「やゆよ記念財団」が人気サイトといっても、チェーンメールを受けた人の方が多いんじゃないかな。それ考えると憂鬱ですね。
 やゆよさんの原作は、もちろん今度発売される「大嘘新聞」にも収録されています。ご覧の通り、表紙にも帯にも「ハナゲ」の文字が大きく踊っています。「元ネタはこっちだよ」のアピールでもあるわけです。
屋根の上の新聞読み」に「アルジェリア兵への拷問」「人生をなめた強盗」「法輪功の親玉」を追加しました。
25日30日
*.2月#.4月
9.他の日の一言
0.佐野祭INDEX