佐野祭の大型小説Vol.5


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【宛先】

大型童謡小説「後ろの正面だあれ」

USHIRO NO SHOMEN DAARE

「おじいさん、今『ツルとカメとクマ』って……」「おお、俺ゃガキの頃からそう歌ってるよ」

大型無人島小説「カラス何故啼くの」

KARASU NAZE NAKUNO

 三日目になると、だいぶカラスの意識が飛び込むようになった。<雌。あっちの木の実。かあ。こっちの木の実。雌。どっちがうまい。雌>

大型西部劇小説「決闘」

KETTO

「俺が死ぬか、お前が死ぬか、二つに一つだ」「それは違うな」

大型航空小説「スカイ・ホルン」

SKY HORN

「かねてからご依頼の騒音のないジェット機ですが」航空機メーカー三本松社の応接室。技術部長松本喜三郎は、空軍の杉野森弥三郎大佐に向かって切り出した。

大型食生活小説「ふりかけを食う家」

FURIKAKE O KUU IE

「そうですよ、ねえ、ふりかけを食べたからって別にえらくはないんですから」

大型商売小説「寛政自転車操業」

KANSEI JITENSHA SOGYO

「さあさあご通行中の善男善女の皆様方。ここにとりいだしましたるは南蛮渡来のばいしくる」

大型バレンタイン小説「黒いチョコレート」

KUROI CHOCOLATE

 こういうときこそ落ち着かなければならない。ミステリー作家がむざむざと毒殺されたのでは恥である。

大型冒険小説「若き日の約束」

WAKAKI HI NO YAKUSOKU

「アウ」

大型青春小説「柿の木のある公園」

KAKI NO KI NO ARU KOEN

「いや、柿の木があるってことにんにく豆腐」

大型比較文化小説「排泄税」

HAISETSUZEI

「ちょっと待って、トイレに行くのに税金がかかるの」「ええ、サンボンマツではずっと前から」

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