佐野祭の大型小説 Vol.7


>Vol.6>

<Vol.8<

∧目次∧

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お寄せください。

【宛先】

□大型量販店小説「早く電話をとれ」

HAYAKU DENWA O TORE

 本日はドッサリ電気にご来店くださいましてまことにありがとうございます。お客様にお願い申し上げます。当店の電話が鳴りましても、お取りにならないようにお願いいたします。

□大型大雪小説「ひとり雪合戦」

HITORI YUKIGASSEN

 しかし、「喜」の字は横棒が多いので下手をするとつぶれてしまう。十分に字の大きさに注意する必要があるとは思ったが、とりあえず書き始めることにした。悩んでいる場合ではない。小便がしたいのだ。

□大型アラビアンナイト小説「アラジンも魔法のランプ」

ALADDIN MO MAHO NO LAMP

 目を覚ますと確かに枕元に古ぼけたランプが置いてある。これはよいものを貰ったと、使い道をいろいろ考え始めた。「よし、世界征服だ」

□大型コーヒー小説「上を下へ」

UE O SHITA E

 杉野森は一瞬オペレーターの言っていることが飲み込めなかった。 「両面……つるつる?」「つるつる」

□大型安全小説「ファールボールにご注意を」

FOUL BALL NI GOTYUI O

「ファールボールにご注意ください」マイクのスイッチを切った後、手児奈はふと考えていた。この台詞を今年だけで何百回口にしただろう。しかし、効果があるのだろうか。

□ 大型環境小説「割り箸リサイクル」

WARIBASHI RECYCLE

 割り箸には揚げ物の油などが染み付いてますのでまずその油を分解します。さらに醤油やソースのしみがありますので、 これも特殊な薬品を使って溶かします。

□ 大型テロ小説「声明文を書こう」

SEIMEIBUN O KAKO

 んな役にも立たない見合いの断り方なんか載ってて。えーまことにすてきなお嬢様なのですが私には過ぎたお話で、こんなもん書き写してどうするんだっての。

□ 大型ミュージック小説「TOP10カウントダウン」

TOP 10 COUNT DOWN

 では今週の第九位、ペペロンチーノ「魚の骨」。

□ 大型茶道小説「利休の畳」

RIKYU NO TATAMI

「かしこまりました」弥三郎は平伏した。「ではこれぞ極限まで切り詰められた空間のなんたらという畳を早速ご用意いたします。では」

□ 大型ファンタジー小説「ブンブクチャマガ」

BUNBUKUCHAMAGA

 ある日、ブンブクチャガマとブンブクチャマガとブンブクチャママが幻のブンガクチャガマを探しに旅に出た。

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